自転車をそのまま電車に!JR和歌山線『サイクルトレインプラス』で広がる快適サイクリング旅

サイクルトレインプラスで広がる快適サイクリング旅

自転車に乗ると、ふと遠くまで行きたくなる時がありませんか?でも、帰り道のことを考えて「今日はこの辺でいいか」と引き返す。そんな経験、自転車好きなら誰しも一度はあるはず。

でも、そんな悩みを解消してくれるサービスが、ついにJR和歌山線で始まりました。その名も「サイクルトレインプラス」。これは、自転車をそのまま解体せずに電車に持ち込める夢のような仕組み。もう、輪行バッグも工具もいりません。ペダルのまま、電車に乗り込む。それだけで、サイクリングの可能性がぐっと広がるのです。前書き文章がここに入ります。

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自転車をそのまま電車に持ち込めるサービスだって!

目次

サイクルトレインプラスとは?

2025年3月、JR西日本が本格的にスタートさせた「サイクルトレインプラス」。和歌山駅から五条駅までの区間(日曜・祝日のみ)で、自転車をそのまま車内に持ち込めるという、サイクリスト待望のサービスです。

1列車あたり最大4台の自転車が搭載可能で、乗降可能な駅は、和歌山・岩出・粉河・橋本・五条の5駅。どれも和歌山線沿線の要所で、観光にも地域巡りにもぴったりです。

JR西日本|サイクルトレインプラス案内ページ

どうやって使うの?

このサービス、思ったよりずっと簡単。公式サイトから事前予約(無料)を済ませたら、当日は指定された場所に集合。最後部車両の後ろのドアから乗車し、ゴムバンドなどで自転車を固定すればOK。

もちろん、車内ではマナーと安全第一。混雑時には持ち込みを断られる可能性もあるので、時間にはゆとりを持って。乗車位置も限定されているため、事前案内をしっかりチェックするのがポイントです。

自転車と電車の「いいとこ取り」

この仕組みの何が嬉しいって、「自転車の自由さ」と「鉄道の機動力」の両方を活かせるところ。行きは風に吹かれてペダルを踏み、帰りはのんびり電車に揺られて戻ってくる──そんな旅が気軽にできるようになるんです。

例えば、和歌山駅近辺で紀州徳川家ゆかりの史跡を巡り、粉河寺に立ち寄り、最後は五条の自然豊かな里山で一息──こんなルートも、自転車×電車なら1日で満喫可能。

他地域と比べてどうなの?

実は全国には、すでにサイクルトレインの先行事例がいくつかあります。たとえば、同じJR西日本の「きのくに線」では、専用の車両を使った観光列車型のサイクルトレインがすでに運行されています。

また、静岡県の伊豆急行では「リゾート21」に自転車をそのまま積み込めるサービスがあり、こちらは海沿いの景色を楽しむ観光列車として人気。長野電鉄では、予約不要・平日限定で通勤通学にも使えるスタイルが展開中です。

それらに比べて和歌山線の「サイクルトレインプラス」は、観光と日常の中間という位置づけ。観光客だけでなく、地元の人にも優しい設計になっているのが大きな特徴です。加えて「事前予約制」だから、車内の混雑を防げるメリットもあります。

「使える道具」としての進化

私がこのサービスに一番惹かれたのは、自転車が「趣味」だけでなく「実用の足」として再評価されている点です。

車に頼らずとも移動できる、健康的で環境に優しい乗り物。そんな自転車と鉄道がタッグを組むことで、日常の中の移動がもっと柔軟に、もっと楽しくなる。

特に地方では、高齢者の移動手段や若者の通学手段としても、今後このサイクルトレインのような仕組みは大きな意味を持つでしょう。

そして、未来へ

今はまだ日曜・祝日だけ、利用駅も限られていますが、これから先、対象日や駅が増えていくことを期待したいところです。さらに、他のサイクルトレインと連携した「広域サイクリングルート」が整備されれば、和歌山発の“サイクル観光”は全国から注目されるはず。

地元の人が使いやすく、観光客も歓迎する。そんな「開かれた道具」として、サイクルトレインプラスがもっと多くの人に届くことを願っています。

まとめ

サドルにまたがるたびに、冒険が始まる。
そして、ひと駅の電車旅が、新しい風景と出会わせてくれる。

JR和歌山線の「サイクルトレインプラス」は、そんな“ちょっと未来の移動スタイル”を私たちに提案してくれています。自転車と一緒に電車に乗って、あなたも新しい和歌山の旅、始めてみませんか?

WAKAYAMA800(和歌山サイクル観光情報)

国土交通省 自転車活用推進本部