車が自転車の右側を通るときの新ルール 1メートル・20から30km/hの目安を確認

自転車の右側を十分な間隔で通過する車のイメージ

2026年4月1日、改正道路交通法の一部として、車が自転車などの右側を通過するときの通行方法に関する規定が施行されました。青切符制度に注目が集まりがちですが、日常の道路で自転車と車がすれ違うように並走・通過する場面にも、具体的な注意点が示されています。

今回確認するのは、警察庁が公表している「自動車等が自転車等の右側を通過する場合の通行方法」です。事故の責任関係を決めつけるものではなく、車と自転車が同じ道路を使うときに、互いの行動を読み違えないための基礎知識として整理します。

今回確認した一次情報

警察庁の道路交通法等改正ページでは、令和8年4月1日に、道路交通法の一部を改正する法律(令和6年法律第34号)のうち、自動車等が自転車等の右側を通過する場合の通行方法に関する規定が施行されたと説明されています。警察庁の概要資料はPDF名が「202603.pdf」ですが、ページ上で個別の発表日は確認できませんでした。

今回の記事は法令・運用資料を主題にしています。統計期間がある資料としては、警察庁の自転車安全利用ページで「令和7年中」の自転車関連事故件数などが掲載されていますが、この記事では統計の増減から事故原因を断定することはしません。

何が求められるのか

警察庁の概要資料では、自動車等が自転車等の右側を通過する場合、両者の間に十分な間隔がないときは、自動車等は「間隔に応じた安全な速度」で進行しなければならないとされています。一方で、自転車等にも「できる限り道路の左側端に寄って通行」することが求められています。

ここでいう自動車等には、自動車、一般原動機付自転車などが含まれます。自転車等には、自転車を含む軽車両や特定小型原動機付自転車が含まれます。つまり、車だけでなく、電動キックボードなどとの関係でも意識したいルールです。

「1メートル」と「20から30km/h」は目安

警察庁の資料では、車が自転車等の右側を通過するときは、できる限り間隔を空け、少なくとも1メートル程度の間隔を空けることが安全だとされています。1メートル程度の間隔を確保できない場合には、時速20から30キロメートル程度で運転することが目安として示されています。

ただし、これは一律の安全基準ではありません。資料でも、十分な間隔や間隔に応じた安全な速度は、具体的な走行状況、道路状況、交通状況によって異なるとされています。道幅が狭い、路面が荒れている、駐車車両がある、見通しが悪いといった場面では、目安だけで判断せず、無理に通過しない選択も重要です。

自転車利用者が意識したいこと

自転車側は、原則として車道の左側を通行し、できる限り道路の左側端に寄ることが求められます。ただし、側溝、段差、路上駐車、工事箇所などで安全に走れない場合まで、転倒しそうな位置に無理に寄る必要があると読むべきではありません。大切なのは、急なふらつきや予測しにくい進路変更を避け、周囲に自分の動きが伝わるように走ることです。

車が後方から近づいていると感じたときも、焦って歩道側や路肩の危険な場所へ寄りすぎないようにしましょう。安全に走れる範囲で左側を保ち、必要な場面では減速して、道路状況に応じて落ち着いて通行することが基本です。

ドライバーにも伝えたいポイント

自転車は小さく見えても、段差や風、路面の凹凸で進路が揺れることがあります。車側から見ると「少し横を通るだけ」に見える場面でも、自転車側には強い圧迫感があることがあります。

1メートル程度の間隔が取れるか、取れないなら十分に速度を落とせるか。どちらも難しい場合は、短い距離でも通過を待つ判断が安全につながります。これは自転車を特別扱いするというより、道路を共有する車両同士の基本的な距離感を確認するものです。

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出典