2026年4月1日から、16歳以上の自転車運転者を対象に「交通反則通告制度」、いわゆる青切符制度が始まりました。
警察庁が公表した導入後1か月間の暫定値によると、青切符による告知件数は全国で2,147件でした。どのような違反が多かったのか、日頃の運転で特に注意したいポイントと併せて解説します。制度そのものの概要や反則金については、既存記事「自転車に「青切符」の時代が来る!」もご覧ください。
最も多かったのは一時不停止
警察庁の発表によると、青切符の違反別件数は次のとおりです。
- 指定場所一時不停止:846件(40%)
- 携帯電話使用:713件(33%)
- 信号無視:298件(14%)
- 遮断踏切立入り:156件(7%)
- 通行区分違反(右側通行):63件(3%)
- その他:71件(3%)
一時不停止と携帯電話使用だけで全体の約73%を占めています。「車や歩行者が見えないから大丈夫」と考えて一時停止標識を通過したり、短時間だけスマートフォンの画面を確認したりする行為が、大きな事故につながる可能性があります。
参考:警察庁「自転車に対する交通反則通告制度導入後1月間の運用状況について」
違反したら必ず青切符になるわけではない
青切符制度が始まったことで、「少しでも違反すると、すぐ反則金を取られるのでは」と不安に感じる人もいるかもしれません。
警察庁によると、制度導入後も自転車の違反に対しては、基本的に指導警告が行われます。ただし、事故の原因となるような悪質・危険な違反は、青切符による取締りの対象となります。
例えば、遮断機が下りた踏切への立入り、ブレーキの不良、運転中の携帯電話使用などです。飲酒運転やあおり運転といった重大な違反は、青切符ではなく刑事手続となる赤切符の対象になる場合があります。
導入後1か月間に交付された指導警告票は13万5,855件でした。青切符の件数だけを見るのではなく、多くの危険な運転に対して注意や警告が行われていることも理解しておきましょう。
参考:警察庁「自転車の交通ルール・取締りに関するよくある質問」
今日から確認したい5つのポイント
1.「止まれ」では足を着けるつもりで止まる
一時停止標識がある場所では、停止線の直前で確実に停止し、左右の安全を確認します。見通しが悪い交差点では、停止後にゆっくり前へ進んで再確認しましょう。
2.スマートフォンは安全な場所に止まってから使う
手に持っていなくても、車体に取り付けたスマートフォンを注視する行為は危険です。地図や着信を確認するときも、安全な場所へ停止してから操作します。
3.信号は自転車も守る
歩行者用信号に「歩行者・自転車専用」の表示がある場合を除き、車道を走行する自転車は車両用信号に従います。交差点に入る前に、どの信号に従うのか確認しましょう。
4.踏切では警報を軽視しない
警報機が鳴っているときや遮断機が下り始めているときは、絶対に踏切へ入ってはいけません。自転車を降りて確認することも大切です。
5.車道では左側を通行する
自転車は軽車両です。車道を通るときは左側に寄って走行し、右側通行はしないようにしましょう。
「その場で反則金を払って」は詐欺
警察庁は、警察官をかたり、青切符の反則金名目で自転車利用者に支払いを求める詐欺について注意を呼びかけています。
警察官が取締りの現場で反則金を徴収することはありません。その場で現金や電子マネーなどによる支払いを求められても支払わず、110番通報するなど警察へ相談してください。
まとめ
青切符制度は、反則金を集めることではなく、自転車の交通ルールを守ってもらい、事故を減らすことを目的として導入された制度です。
導入後1か月では、一時不停止とながらスマホが青切符の約7割を占めました。どちらも「少しだけなら大丈夫」という判断が事故につながりやすい行為です。
自転車も車両の一種です。標識や信号を確認し、スマートフォンを操作するときは必ず安全な場所に停止するなど、基本的なルールを改めて確認しましょう。
※本記事は2026年7月17日時点で警察庁が公表している情報に基づいています。

